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鎌使いの文章倉庫

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□ 小説本編その4【ふたりめの勇者】 □

俺は世界を……【ふたりめの勇者・その4】

カッツは再び路地裏を歩いていた。
 そんな彼を見かけた一組の男女が近づいてくる。
「なんだ、お前達か」
男女に目をくれることもなく歩き出すカッツ。
 その後を男女がついてくる。
「そんなこと言うこたぁないだろうよ。俺達従者と管理人なんだからさ」
傭兵風の男がなだめるようにカッツに語りかける。
「もぅ、街中ずっと探してたのよ」
赤髪の女がそう言ってカッツの肩に手をかけようとする。
 だが、カッツはその彼女の手を手荒に振り払った。
「誰が探せと言った」
少年はそういって歩みを速める。
「お前なぁ、誰のおかげで今まで……」
「誰が探せと言ったと聞いている」
尚も食いつく男に、カッツが歩みを止めて彼言い放つ。
 抑揚のない口調だが、殺気にも似た威圧感を放ったカッツに、男と女は圧倒されて2、3歩後に下がった。
 怯えた二人をカッツは軽く一瞥すると、再び歩き出した。
「今日は疲れた。休ませてもらう」
「しょ、食事は?」
「もう取った」
女の問いかけに、カッツは背を向けたまま答えると曲がり角を大通りのあるほうへ曲がっていく。
「もう寝るって……珍しいこともあるんだな」
「ええ……」
男と女は顔を見合わせると、カッツの進んだ道を彼を追って小走りで走っていった。
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