鎌使いの文章倉庫

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□ 小説本編その1【タイガとの出会い】 □

俺は世界を……第一話

この世界は生まれたときに光と闇に分断された。

光が俺達を生んだ『カミサマ』、そして闇は全てを滅ぼさんとする魔王。

この世界を救う為には神に選ばれた勇者によって魔王が倒されなければならない。

それが世界の全てだと俺は信じていた。



「レツ・ランページよ」
老人の声に、一人の少年が恭しく跪いた。
 彼の目の前には純白のローブと、教皇の証である冠を冠した老人が立っていた。
 顔は見えずとも、ひしひしと伝わってくるその威圧感に少年レツは思わず息を呑んだ。
 元々髪の毛が硬い上に、邪魔にならないように短めに切っていたせいで、彼の髪は通称『ツンツン頭』といわれるいう状態であった。
 ハーフパンツと黒のタンクトップからのぞくしなやかな筋肉は、少年が何か武術をやっていることを容易に想像させた。
 彼の名前はレツ・ランページ。修行中の武道家であった。
「この度の武術大会、誠に見事であった。よって、そなたに勇者の従者の任を与える」
「謹んでお受けいたします」
レツは教皇の言葉に、直前まで司祭たちに口すっぱく教え込まれた返事の言葉を言った。
 普段こういった式典とは縁のないレツにとって、この状況は不慣れなことこの上ない状態だった。
 自分の背後に立つ司祭たちの視線も刺すようで痛い。
 早く終われ……レツは心の中でそう何度も呟いた。
「ではレツ・ランページよ勇者と共に、魔王を打ち滅ぼすことを期待しておるぞ」
教皇の言葉にレツは待ってましたといわんばかりに立ち上がった。
 言われなくてもやってやるさ、レツの瞳から伝わってくる無言の宣誓に教皇は少しだけ微笑んだ気がレツにはしていた。
 そのために自分は必死になって武術を体得してきたのだ。
 魔王を倒し、この世にいる全ての魔物を根絶やしにするために。
 これ以上悲劇を繰り返さないために。
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